銘田株式会社

MEASUREMENT TECHNOLOGIES

測定技術

当社が取り扱う各測定方式の原理と特長、選定時の注意点をご紹介します。

FID — Flame Ionisation Detection

水素炎イオン化検出法

水素炎の中に試料ガスを導入すると、炭化水素分子から水素原子が引き抜かれ、炭素ラジカルとイオンが生成します。このとき流れる微小なイオン電流は炭化水素中の炭素原子数にほぼ比例するため、電流を計測することで全炭化水素(THC)濃度を求めることができます。

測定原理の模式図
CLD — Chemiluminescence Detection

化学発光法

一酸化窒素(NO)とオゾン(O3)が反応すると光子が放出されます(化学発光)。反応で生じる光の量はNO分子数に比例するため、光量を計測することでNO濃度を求められます。NO2はコンバーターでNOに変換してから測定し、NOxとして算出します。

関連製品:S4 QUASAR
測定原理の模式図
NDIR — Non-Dispersive Infrared

非分散形赤外線方式

多くのガス分子は、それぞれ固有の波長の赤外線を吸収します。試料セルに赤外光を通し、対象ガス特有の波長における吸収量を測定することで濃度を求めるのがNDIR方式です。ガス測定において最も広く使われている分析手法です。

関連製品:S4 PULSAR
測定原理の模式図
Paramagnetic

磁気式(パラマグネチック)酸素測定

酸素は他の一般的なガスに比べて際立って強い常磁性を持ちます。磁気式酸素計では、窒素を封入したダンベル型回転子を磁界の中に置き、酸素分子が磁界に引き込まれる際の力を光学系で検出して酸素濃度を測定します。

関連製品:S4 AURORA
測定原理の模式図
TDLS — Tunable Diode Laser Spectroscopy

波長可変半導体レーザー分光法

波長を精密に制御できる半導体レーザー光を試料ガスに照射し、対象ガス分子による赤外吸収で減衰した光量を検出する方式です。対象ガスの吸収線だけを狙って波長を掃引するため、極めて高い選択性が得られます。

関連製品:S4 NEBULA
測定原理の模式図
FTIR — Fourier Transform Infrared

フーリエ変換赤外分光法

赤外光源からの光を干渉計で干渉光に変換し、測定セルで試料ガスを透過させた後に検出します。干渉信号をフーリエ変換して吸収スペクトルを求め、ケモメトリックス解析により多成分の濃度を同時に算出します。

関連製品:700 FTIR
測定原理の模式図
UV — Ultraviolet Absorption Spectroscopy

紫外線吸収分析

芳香族化合物や塩素など多くの物質は、紫外域の光を選択的に吸収します。ランベルト・ベールの法則に基づき、紫外光が試料を透過する際の光量減衰から目的成分の濃度を求めます。キセノンランプの光を光ファイバーでフローセルに導き、透過光をビームスプリッターで測定用・参照用の検出器に分配。参照光との比較により光源や検出器の経時変化を自動補償し、長期に安定した連続測定を実現します。

関連製品: UVA 5000L
紫外線吸収分析の原理図
NIR — Near-Infrared Absorption Spectroscopy

近赤外吸収分析

水分子は近赤外域に強い吸収帯を持ちます。ランベルト・ベールの法則に基づき、近赤外光が液体試料を透過する際の選択吸収による光量減衰から、溶剤中の水分などの濃度を連続測定します。ハロゲンランプの光を光ファイバーでフローセルへ導き、温度制御されたInGaAs半導体検出器で受光。測定用・参照用に分光して経時変化を自動補償します。

関連製品: NIR 4000L
近赤外吸収分析の原理図
Chilled Mirror — 冷鏡式露点測定

冷鏡法(チルドミラー法)

露点とは、気体を冷却したときに水蒸気が凝結を始める温度のことです。冷鏡法では、ペルチェ素子で金属鏡面を冷却しながら、鏡面に光を当てて反射光量を監視します。鏡面温度が露点に達すると結露が生じて反射光が変化し、この状態を保つように鏡面温度を制御。そのときの鏡面温度を高精度温度センサーで読み取ることで、露点の物理定義に基づいた直接測定を実現します。静電容量式などの間接測定と異なり原理的なドリフトが少なく、校正基準器としても使用される信頼性の高い方式です。

関連製品: 600DP
冷鏡法の原理図
Acoustic Resonance

超音波式ガス純度測定

ガス中を伝わる音の速度は、そのガスの分子量・比熱・温度によって決まります。超音波共鳴セルで音速を精密に測定し、ガス純度や二成分混合ガスの混合比を高精度に算出します。消耗品のない物理測定方式です。

関連製品:GPA 2000
測定原理の模式図
Gas Sampling & Conditioning

ガスサンプリング・前処理

どれほど高性能な分析計でも、試料ガスが適切に採取・搬送・前処理されていなければ正確な測定はできません。採取プローブ、加熱サンプルライン、除湿・除塵ユニットを含むサンプリング系の設計は、分析システム全体の信頼性を左右します。

測定原理の模式図

測定方式の選定に迷ったら

測定対象ガス・濃度レンジ・共存成分・設置環境をお知らせください。最適な測定方式と機種構成をご提案します。

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